サマーウォーズ(2009年)

あまりにも期待しすぎたせいもあるけど、それを差し引いてもこれは浅い。アニメだから設定なんてどうでもいいというなら、それでもいいけどあまりにもそういうツッコミどころが多すぎる。 仮想空間のOZとやらでいうと「アカウント」が社会的にも肉体的にもま…

トワイライト〜初恋〜(2008年)

雰囲気的には王道ラブストーリーっぽいけれど、吸血鬼一家の要素のせいかB級コメディのような感じもある。そこに格闘アクションまで加わって、結果それなりにみられるけど、どれをとっても中途半端っていう映画。 吸血鬼一家はなにをおもって人間生活を営ん…

プライドと偏見(2005年)

登場人物がごちゃごちゃしていてわかりにくい、昔の話なのに行く先々でやたらと都合よく出会う、ふたりがどうしてお互いを気に入ったのかがわかりにくいなど厳しい評価だけれども、なんとなく見てるぶんにはまあ別にいいんじゃないかなとおもった。 女はみん…

ボルト(2008年)

ほのぼのするだけのアニメかと舐めてたけど、出会いのシーンのあといきなりアクション映画になって驚いた。そしてそれがテレビの中の話であることがわかり・・と飛ばしていくのに中盤はかなりダラっとした感じがした。そのあたりちょっと退屈だけど、普通の…

ハンサム★スーツ(2008年)

細かいところを気にするとまったくダメなんだけど、マジックアワーといっしょでここまで荒唐無稽だと逆に気にならない。塚地も大島も意外と好演で、何度もあれ?いまのとこおかしくね?とおもいつつなんとなく許せてしまうそんな映画。 言いたいことは見た目…

おっぱいバレー(2009年)

超映画批評で90点。また騙された。曰く、最後まで生徒たちがバレーに対する情熱に目覚めずにただおっぱいだけを目指し続けるところがいいらしい。さっぱりわからん。そういう展開はベタだってことで裏切ったつもりなのだろうけど、残念ながらそこには誰も注…

崖の上のポニョ(2008年)

人間を一掃して原初の海に戻すってエヴァンゲリオンといっしょだね。深読みさせる要素が多いとことか最後がよくわからないとこまでそっくり。宮崎駿は子供にも直感的に伝える作品を作ってやるとおもったんだろうけど、子供じゃないからその挑戦が成功したの…

インスタント沼(2009年)

主人公は目に見えるものしか信じない。でも母親は庭には河童がいるとか言う。不思議な存在は見えるとおもってる人にしか見えない。人のつまらない固定観念のくだらなさを沼から出る龍がぶっとばすみたいな映画で、言ってることはとてもいい。落ち込んだって…

ティンカー・ベル(2008年)

超映画批評で100点だったんだけど、いつもながらいくらなんでも高すぎる。評価されているのは子供向けでありながら、テーマが実は大人向けだからと言うのだけれど、うーん。 ティンカーベルはものづくりの才能があったので、ものづくりっていう裏方の仕事を…

スラムドッグ$ミリオネア(2008年)

過酷な人生のなか一途に初恋の人を追い続ける感動ストーリーなんだろうけど、そんなにいい話ならなにゆえミリオネア形式でやらなければいけなかったのか。どうしてもそこに思いつき臭がして気に食わないなあ。 組織やマフィアのボスを敵に回して特別な才能も…

グラン・トリノ(2008年)

さりげなくよかったのは、タオに工具の説明をするとこで、工具にはたくさんの種類があってそれぞれに使い道があるのところ。使い道の無さそうなタオもやればできるし、息子たちや孫からうざがられているウォルトでも隣人には慕われる。車と一緒でわかる人に…

神様のパズル(2008年)

弟の代わりにゼミに出た寿司屋のロッカーが宇宙の作り方を研究するっていうななめ上の設定で、宇宙誕生の仕組みとコメディ要素をうまく融合させた前半は相当面白い。 久々に名作来たかとおもったのだけれど、後半はグダグダで意味不明。天才少女が日本のさま…

風が強く吹いている(2009年)

致命的によくないとおもうのは、これが映画だってわかってるところ。どんだけ煽っても予選通過して箱根に出場するのはわかりきってる。 肝心の箱根でどんな面白い戦いになるんだろうと期待したけれども、区間記録との戦いだったりする。そんなのは超えたと言…

パンドラの匣(2009年)

これは原作が140ページぐらいの中編なんで映画版はほどよく省略されてる。原作との大きな変更点は雲雀の文通相手がつくしになっているのと、竹さんは原作では場長と結婚するからそこも変わってる。これがネタバレ禁止オチになってて素直にすごいなとおもった…

私の中のあなた(2009年)

海に行くところがタイヨウのうたと同じ。病気ものなんだけど、子供は普通うっかり産まれるものだと言い切るオープニングにそこらのお涙頂戴ものとは違うんだという気迫を感じた。ドナーとして計画的に産まれた妹アナが母親を訴えるっていう切り口もまたしか…

ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜(2009年)

原作のヴィヨンの妻は約30ページぐらいの短編で、この映画はそこに太宰のほかの作品を切り貼りして話をふくらませている。ひとつの作品を水増ししてるようでもあり、太宰全体の総集編をみているようでもある。作った人はいろいろ読んだのだなとはおもえるか…

バタフライ・エフェクト3/最後の選択(2009年)

本編前の予告編が全部グロ映画で、気持ちの悪い映画館だなあ、なぜこんなところでだけしか上映しないのかなあとおもっていたのだけれど、本編みて納得した。これスプラッター映画なのね。スプラッター映画にバタフライエフェクトの設定を持ち込んでみたって…

カイジ 人生逆転ゲーム(2009年)

最初にカイジを読んだときは本当に衝撃的だった。まずマンガなのに負ける事があるところが凄いなとおもった。思い通りにならないのが現実だという事を知らしめた。さらにギャンブルに負ければ失うという当たり前の事もきちんと描かれる。ギャンブルはただの…

ザ・マジックアワー(2008年)

やっぱり佐藤浩市は本当に凄い役者だ。あの西田敏行とぶつかって互角以上の存在感なんてなかなかできるもんじゃないよなあ。出番少なかったけれども香川照之もなかなか。映画の内容も役者は凄いって話なんだから、意味の無いチョイ役に有名人を使うとかしな…

父親たちの星条旗(2006年)

2点。両方みたけど代表してこっちを。どっちも映画としてまったく面白くないし、ストーリーもほぼ無いのでひたすら苦痛だった。戦争映画に当たり無し。けれども、悲惨描写はそうでもないかな。特にこっちの方はこれみて戦争は嫌だなとはならないとおもう。 …

ラースと、その彼女(2007年)

3点。これはつまり精神病の話だよね。それをどうしたらウケるかってことでリアル・ドールを恋人だとおもい込むラースが生まれたんだとおもう。身も蓋もないけどそのあざとさが作品を薄っぺらくしてるような気がする。自分で買ったのにってところと、死んだ=…

スカイ・クロラ(2008年)

最初に明らかにわるいとこから書くと、擬似戦争のルールがぼやっとしていたり、エースパイロットたちの凄さがいまいちわかりづらく、なおかつ戦闘シーンが少ないのでちょっと退屈する。声が俳優だから本職の声優に比べるとどうしてもしょぼい。谷原章介あた…

4ヶ月、3週と2日(2007年)

2点。2007年のパルム・ドール受賞作らしいけど、純粋に映画として面白くない。 パルム・ドール受賞作 2009年 Das weisse band (The White Ribbon) 2008年 Entre Les Murs (The Class) 2007年 4ヶ月、3週と2日 2006年 麦の穂をゆらす風 2005年 ある子供 2004…

WALL・E/ウォーリー(2008年)

2点。『魔法にかけられて』でも出てきたけど、茶色の虫を平気でファンタジーに登場させる神経が理解できないなあ。きもちわるい。 科学的におかしなところは目をつぶるとしても、ビデオはみれるけど、ほかの物の使い方は知らないとか、700年間仕事をし続…

歩いても 歩いても(2008年)

3点。何も起こらない淡々とした映画のわりには工夫されていてそれほど退屈しない。いろいろ考えさせられるという意味では悪くない作品だとはおもうのだけれども、説教されてるような感じで、何度もみたくなるような楽しい映画じゃあない。 全体の話は、両親…

容疑者Xの献身(2008年)

3点。原作読んであまりにもすごいとおもったので勢いで映画もみてみたという流れなので、当然インパクト無いのは当たり前としても、ほかの人の感想にあげられている不満をみると、この話のよいところが映画では薄められているのだなあとおもった。 ・石神が…

ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:破(2009年)

4点。『序』の時は知ってる話をもう一度見せられてるだけのように感じたのだけども、今度のはテレビ版みてた頃より興奮してみられた。素直におもしろい。ただやっぱりちょっとグロいのがやっぱりなじめない。そのぶん減点した。そこにしか文句はないっす。3…

ラスベガスをぶっつぶせ(2007年)

3点。ギャンブルものだとおもって借りたらたまたまケビン・スペイシー出てた。天才大学生がブラックジャックの必勝法カウンティングで荒稼ぎする話で、全体的にはベタな展開。 要は勝てそうなテーブルのみで勝負するってだけの事なのに、なぜカジノのフィッ…

リベリオン(2002年)

2点。マトリックスを目指して戦闘のかっこよさを追求した作品なんだろうけど、話が滅茶苦茶すぎてすべてがギャグになってしまっている。感情を見抜けるわりに子供が薬を飲んでない事に気がつかない。じゃあ感情を察知する事で戦闘に勝つのかと言うとそうでも…

ラウンダーズ(1998年)

4点。これはすばらしい。ギャンブラーの心境がよく描かれてるw 悪友のエドワード・ノートンはイカサマをしたり、友だちの金を使い込もうと勝てさえすればいいと言う。対してマット・デイモンはイカサマ無しで勝つ事を目指している。しかも、生活のためにた…