ぼくの大切なともだち(2006年)

3点。わかりやすい話、予定調和的な展開、感動系のコメディ、まさかのクイズミリオネアなど、誰でも気軽にみれる。特に不満な所も無いし、驚くような面白さは無いけれどこれも映画として手堅くまとまってるなあという感じ。 主人公ダニエル・オートゥイユ(…

ライフ・アクアティック(2004年)

4点。ロイヤルテネンバウムズのウェス・アンダーソン監督。 変わり者で落ち目の映画監督ズィスーが船で海を大冒険しながらドキュメンタリー映画を撮る話。ストーリーが若干平坦で退屈なものの、映画としてとてもよくできてるなとおもった。音楽(ファミコン…

レッドクリフ Part I(2008年)

2点。本場中国人の三国志と身構えてみたけれど、意外と日本でおなじみの三国志像と特に変わらなかった。それとも日本人を意識して作られたのかわからないけども。孔明がハトを飼ってるぐらいじゃないかな。てか孔明はかなり空気だった。ある意味リアルではあ…

ガチ☆ボーイ(2008年)

いやまあ病気をダシにした作り話ってあまり感心しないし、非常に予定調和な映画なのだけれど最後の試合は感動しない方がおかしい。反則すぎる。忘れてるはずのプロレス技を繰り出していく所は本当にテンションが上がる。映画でこんなに感動したのははじめて…

恋愛睡眠のすすめ(2006年)

4点。異常に子供っぽい主人公が他人事におもえないし、夢パートに出てくるダンボールの車とかビルがかわいい所とか、とにかく作り手の感覚に感心しっぱなし。普通の感覚だとどうしても精神世界ってもっとグロテスクな映像にしがちだよね。それをあんな風にポ…

バンテージ・ポイント(2008年)

3点。超映画批評で95点。『明日、君がいない』といいなんでこんな評価になるのかなと不思議なのだけれど、おれも『運命じゃない人』を見たときにかなり興奮したから、要はあんまりこの手のやつを見たこと無いんじゃないのかなあ。毒舌とか言っといてそういう…

ブラッド・ダイヤモンド(2006年)

3点。ダイヤモンドの採掘権を巡って政府とゲリラが争っているから、それを給料3ヶ月で買ってる人は考えた方がいいよっていう話。こういうダイヤを紛争ダイヤモンドというらしい。個人的に興味深かったのはダイヤモンドを扱う企業がダイヤを買い占めて希少価…

明日、君がいない(2006年)

超映画批評で97点を叩き出した作品。学校で誰かが自殺したというシーンから始まって、次々と悩みや問題を抱えた生徒たちが登場するっていうアイデアはたしかに斬新。みてる途中、ああこれは自殺を選ばない人間も実は自殺と隣り合わせなんだっていう表現なの…

ショコラ(2000年)

3点。チョコと海賊と火事が一度にみられるジョニーデップの集大成。 伝統やしきたりに縛られた村が、流れ者のチョコレート屋によって解放されていく話なのだけど、流れ者の人が安定した暮らしを望まない理由とか父親がどうしていないのかとかがはっきりしな…

人のセックスを笑うな(2007年)

2点。インパクトのあるタイトル(副題が秀逸)のわりに本編はいちいち長くてかったるかった。映画通に言わせると無駄に見えるシーンにも意味があるらしく、例えば最後の方の広場をぐるぐる回ってるだけのシーンは時間の経過を暗示してるらしい。ふたりが最初…

手紙(2006年)

3点。犯罪者差別モノ。あんまり使いたくないけど、オチが読めるつーか意外性の無い話だった。犯罪者の家族まで差別していいのかってテーマなんだろうけど、わからんしなあそんな事。本人が信用できる人間だったら背景とか関係なく信じられるし、まわりもその…

ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序(2007年)

3点。3部作なんだから導入部分だけで点をつけるのも変な話だなあ。まあ特に悪い所は無いとおもった。いろんな人の意見を総合すると、テレビ版との違いそのものがひとつの仕掛けというか謎になってるらしい。もしそうだとすればただの総集編ではなくなるわけ…

嫌われ松子の一生(2006年)

4点。下妻物語からさらにこってりとした映像表現。ストーリーはただただ悲惨なだけの話なんだけど、テンポよくエンターテイメントを意識した仕上がりになってて退屈しない。同じ悲惨もののダンサーインザダークとはそこが違う。いろんな映画のオマージュとい…

時をかける少女(2006年)

4点。この手の時間ものにありがちな矛盾点がいろいろありそうだけど、おれ的には自転車に乗って坂下るまでブレーキ使わないのかよとか、2人乗りしながら下り坂を飛ぶようなスピードで走らないだろって所が気になった。 エヴァみたいな絵だなと思ったらキャラ…

空中庭園(2005年)

2点。ナインソウルズや青い春、覚醒剤逮捕でおなじみ豊田利晃監督作品。内容は嘘や秘密は禁止という家族に実は秘密があるというベタな設定で、ほんと想定内の展開なうえに観る者を引っ張っていくような力がまったく無い退屈な話だった。ところどころ笑い所や…

フルメタル・ジャケット(1987年)

4点。ほんとキューブリックは凄いわ。突き抜けたハートマン軍曹のキャラを生み出しただけでこの作品は価値がある。お荷物のデブを激しく罵りつつも意外と甘い所があってほんとは馬鹿にしていない。それどころか軍曹は最終的にデブの才能を見いだして素直に認…

モリー先生との火曜日(1999年)

3点。感動系ドラマ。たしかにモリー先生はいい事を言うし、普通ならイラっとくるミッチを切り捨てずに、暖かく導いていく様子は心温まる。しかしそれにしても特別なにも起こらない平坦な映画なので、ちゃんとメッセージを受け取るためには観る側の集中力が必…

クラッシュ(2004年)

2点。アカデミー賞らしいけど個人的にはたいしたことなかった。音楽は良かった。登場人物たちの裏事情を見せてみんな事情があるんだよとか言いたいのだろうけど、だとしてもそれで犯罪や差別があっても仕方ないとはおもわない。そう考えると差別問題を世に知…

ドッグヴィル(2003年)

3点。内容は日常に潜むセクハラの話。セットが無いのは普通の暮らしのすぐそばで酷い事が行われてるってのを可視化させる狙いかな。面白半分でなくてよかった。でもいかんせん長すぎる。特に中盤のしつこく主人公がいたぶられる展開は観てるおれにストレスを…

エターナル・サンシャイン(2004年)

4点。時間軸もので前半からちょっとわかりにくい。それでも主人公が錯乱してるのにラクーナ社の助手たちは横でいちゃいちゃしてるとかは巧いなとおもった。人が苦しい時まわりはあんなものなんだよねw記憶の中でのCGとか映像的におもしろかったしジムキャ…

フォーン・ブース(2002年)

電話ボックスの電話が鳴り出ると電話を切るなと脅迫されるシチュエーションサスペンス。アイデアがまず秀逸すぎる。脚本はコロンボとかやってた人らしい。それから主人公コリンファレルをはじめとする役者たちの演技がとても頑張っているとおもった。プロの…

ソウ3(2006年)

前作以上にグロを強化。ジョンの脳手術シーンは明らかにいらないだろwはっきりとしつこくグロシーンを見せるだけの映画になってしまった。「2」で「1」の舞台になった部屋が出てきたところが大好評だったとおもうんだけど、それをふまえてか、今回も前作ま…

交渉人 真下正義(2005年)

1点。これは超駄作。監督同じの「サマータイムマシーンブルース」でおなじみの演出技法や役者陣が見られる。いい所おしまい。犯人の動機が何の脈略も無くただ単にユースケに勝ちたいからというのも酷いが、結局正体が明らかにならないまま爆死というのも凄い…

サマータイムマシン・ブルース(2005年)

5点。これは面白い。バタフライエフェクトや運命じゃない人と同系統の脚本。監督の本広克行は「踊る大捜査線」シリーズの人。やればできるw主役はのだめの峰役でヒロインがのだめ。話はバックトゥザフューチャーみたいなタイムマシーンを使ったドタバタコメ…

パッチギ!(2004年)

2点。本当に何の予備知識も無くこれを観れば悪くないなとおもうだろうから各地で好評なのもまあ納得できる。けれど例えばこれを何も知らない子供が観たらとか想像すると、作品はあくまでも作品として映画ぐらい気楽に観たらいいのに!とはちょっとおもえない…

ロード・オブ・ウォー(2005年)

3点。戦地に赴き銃を売って大儲けするアメリカンドリームなお話。主演はニコラス・ケイジ。監督はガタカ/トゥルーマンショー/ターミナルのアンドリュー・ニコル。 主人公が国際的悪党でその他の登場人物はわりと善良なんだけど、地球規模の問題に比べれば…

ホテル・ルワンダ(2004年)

3点。公開当時ネットで大騒ぎになった話題作。シンドラーのリストみたいな感じ?94年にルワンダで起きたフツ族によるツチ族への大虐殺が巻き起こっているなか、ツチ族を1000人以上自分のホテルにかくまった人のお話。国内の誰もがこの理由の無い虐殺を止めら…

私の頭の中の消しゴム(2004年)

ファミマ大活躍。前半は素直に面白かった。ひったくりを退治するところとか無駄にかっこいい。物語の冒頭から忘れっぽいところを出してるわりに、一向にアルツだということが出てこない。病気が本格的に出てきたと思ったら、主人公が昔の恋人を半殺しにした…

ミリオンダラー・ベイビー(2004年)

3点。うーん気分の悪い映画だなあ。一般的な映画だと酷い事をした悪役は必ずその報いを受けるのに、この作品に出てくる嫌な奴はそうでもないんだよね。それに加えてラストがあの展開だと観てる人は楽しくないよなあ。 で、仕方ないからこの映画を宗教とかア…

ALWAYS 三丁目の夕日(2005年)

4点。おれぐらいの年だと別に懐かしくねーしなあとおもってたけど浅はかだった。忘れてしまっているのはできすぎたベタベタのいい話をいいとおもう感情。あの世界の人々は焼きとり食べたり白黒テレビ観るだけでとても幸せそうに生きている。今の時代ではなか…