ハンサム★スーツ(2008年)

細かいところを気にするとまったくダメなんだけど、マジックアワーといっしょでここまで荒唐無稽だと逆に気にならない。塚地も大島も意外と好演で、何度もあれ?いまのとこおかしくね?とおもいつつなんとなく許せてしまうそんな映画。
言いたいことは見た目で人を判断するのは心が貧しいってことなのだろうけども、北川景子が実はブスになるスーツを着ていたというオチがなあ。てっきり大島が着てるんだと思ってたから裏切られて悔しくて言うわけじゃないけど、これだと自分が美人だってことを誰よりも自覚してるってことになるんだよね。美人過ぎて誰も自分の本質を見てくれないからブスになりたいって思考は性格美人と言えるのかどうか・・。
さらに、塚地はすべてを捨てて性格はいいけどブスな女を選んだのに、結果として金の斧みたいにそのご褒美として美人がもらえた→ハッピーエンドってことになると、映画全体として美人>ブスっていうのを認めちゃうことになるから、最初にあげたテーマと矛盾する。そりゃまあ容姿は関係無いだろ?っていうのはさすがに嘘くさくて薄っぺらかったんだろうけど、せめて性格か容姿のどっちかあればいいじゃん!ぐらいでまとめられなかったものかとおもう。性格は努力でどうにかできるからね。それに世の中、無駄なあがきなのに容姿に努力を注ぐ人の方が多いし。
何度もみたいとおもうほどの作品ではないものの、気楽にみる映画とすればまあアリじゃないかなとおもう。3点。